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子供の頃に ”伝言ゲーム” をやった記憶がみなさんの中にあると思います。なぜか結果は見事にオリジナルから離れた別の内容に行き着くことが殆どでした。その頃はただ笑っていただけでしたが今になって改めてまじめに考えてみるとやはり伝えることの難しさを感じます。
これからわかることは”受信”と”発信”、すなわち”インプット”と”アウトプット”の理解の相違が発生するのではないかということです。人によって、ゲームのお題である事実を一字一句同じ内容でインプット、アウトプットできることもあれば、インプットの段階で内容が変わる、OR、アウトプット時に多少の変化が生じてしまうケースもあるでしょう。これは即ち、人間の理解の仕方はそう単純なことではない、ということの表れだと思います。
なので、”なぜ自分の言ったことを理解してないのか?” とか ”こんなことも理解できないのか?”というようなすれ違いも起きてしまうのです。
事実として人によっては「A」という事柄を「A’」(Aダッシュ)として捉えてしまい、そのままアウトプットしてしまう、というようなケースもあるわけです。更に事柄「A」の後に「ダッシュ」以外の何がついたとしても「A」ではないのは間違いありません。なのでまずは前提として事柄「A」を「A」として捉えることができるのか、を見極める必要があります。
このことから、伝える側はその伝えたい相手の理解度の傾向を把握しなくてはなりません。それで初めて伝える側と伝えられる側の相互理解及び意思疎通が図られ、出来る限りストレスの少ないコミュニケーションへと繋がっていくのです。